4歳の我が子は物欲だらけ。でも片づけられるこどもです。
我が家は賃貸マンションの1LDK。
夫婦二人で暮らしていた頃は十分な広さでしたが、子どもができてからは日々物が増えに増え・・
リビングが子どもの物で占領されるのではないか・・!?という危機感に苛まれる毎日です。
現在、娘は4才。
TVでおもちゃのCMが出るたびに「これ買って」と反射的に言う物欲だらけな子に育ってしまいました。誕生日とクリスマスまで待ちたまえ、娘よ。とその度に言ってスルーしています。
しかし、4年も経つと既にたくさんの娘の持ち物があります。
工作やお絵かきが好きな娘はハサミや紙、クレヨンなどをいつも探し回っています。
「ハサミどこー?」「紙あるー?」「どこにお片付けするのー?」など、聞かれてはその度に自分の作業を止めて一緒に行動する私。なんと無駄な時間であろうか・・。
元々ズボラ体質なのでそのままずっと放っておいたのですが、2020年に整理収納アドバイザーを取得した機会にこどもの持ち物について、収納の見直しを実施。専用の部屋は与えられませんが、「こどもスペース」を考える事にしました。
現在、リビングの一角をこどもスペースとして固定し、おもちゃなどを全てここのスペースに仕舞っています。
今では娘はここから自分で好きなものを持ってきて使い、自分で仕舞って片付けています。
片付けた後は、なぜか「キレイに片付けたでしょ!」と得意げな顔をして自慢してきます。
こどもスペースを作る前はこういった現象は起こりませんでした。やってよかった、こどもスペース作り。ここでは、このスペースをどうやって作ったのかを書いていきたいと思います。
こどもスペースをデッドスペースに作って有効活用
我が家ではキッチンカウンターを物を飾るスペースとして使っているため、その下に椅子を置くなどと言う活用はしていません。
そのため、デッドスペースになっていたキッチンカウンター下に無印のスタッキングシェルフを置き、娘が使う物たちをそこに収納しました。
奥にこども用キッチン、その側面に小さな棚と観葉植物を置いてコの字型にする事でちょっとした部屋感を出しています。
リビングの一角なので、部屋全体の雰囲気を壊さないように木や籠、綿麻布の素材の収納ボックスにカラフルなおもちゃを入れてごちゃごちゃ感を出さないようにしています。
スタッキングシェルフはここ10年ほど使っている、我が家ではベテラン家具。値段の割に長く使えて重宝しています。中で使っている収納小物は全て無印良品のもの。布製品でも籠でもサイズも雰囲気も合うので助かります。
こどもが自分で片付けできるようになるには?
こどもの意見を聞いて、どこに何を置くか決める
このスペースを作る時に心がけていたのは、「こどもの意見を聞くこと」。なぜなら、ここはこども自身の場所だからです。
ここにあなたのスペースを作るよ。使っていいのはこの棚。引き出しや籠も使ってよし。一緒にどこに何を入れるか決めよう!という形で決めていきました。
なお、その時の条件は「重いものは下、軽いものは上にすること」です。
地震が来てすぐに倒れることがないように、その点だけは条件を付けました。
場所を決めるときは分かりやすいものから
場所を決める上で、最もわかりやすいのは本類です。本は重いので先に下の段に入れて場所を決めました。最初から小さく細かいものをどこに入れるか考えだすと、大人もこどもも悩み出すので分かりやすいものから始めることをお勧めします。
また、下の段の左から二つ目には籠の中に子ども用のミシンが入っています。少し大きめのおもちゃで上にあると取り出しにくく、大量の布類も一緒に仕舞いたかったので下の段に。
そして下の段の一番左はブロック類。木のブロックもあり、重かったので下の段に。
「重いか軽いか、取り出せるか否か」という軸であっさり下の段に入れるものは決めることができました。
細かいものは「グループ収納」で仕分けて、引き出しへ
元々、こどもが使うものは「文房具」「クレヨン」のようにモノの種類ごとに仕舞う場所を決めていました。しかし、お絵かきをするときにあっちこっちにモノを取りに行く娘の姿が・・。
整理収納の勉強の中で、「グルーピング」という考え方があります。
グルーピングとは、”行動の目的ごとに物を集めて収納しておく”という考え方です。
例えば、手紙を描く目的に対して、一つのカゴに紙とペンと封筒を切手を集めて入れておくような考え方です。
今回は、えんぴつやハサミなどの細かいものは引き出しに入れようと娘と相談して決めました。その際、「お絵かき」「工作」というように、目的毎の収納を行う形にしました。
そのために、「お絵かきに使う仲間集めて〜」「工作に使う仲間集めて〜」という形でものを集め、一緒に入れる約束にしました。
ちなみに、「工作」にはハサミ・のり・工作によく使うぺん・テープなどが”仲間”です。下記の写真は、工作の引き出しに入った仲間たちの状態です。
現在、娘は工作をする時に引き出しごと全てのものを机まで持っていき、使い終わったらそれをそのまま収納するという行動をするようになっています。
引き出しの中はこどもにおまかせ!
クレヨンやら色鉛筆やら、細々としたものは仲間たちをみんな一緒に一つの引き出しに入れることになりました。
では、どの引き出しに何を入れる?という段階で娘はいきなり主張を始めます。
「クレヨンとかえんぴつは、この四角い引き出しに入れる」と。何故かと聞くと、「えんぴつを縦に入れたいから」とのこと。私は平べったい引き出しに横に入れる方が取り出しやすいのでは・・?と思いましたが、本人の意見を尊重して四角い引き出しにおさまる事になりました。その結果が上記の写真です。
自分で決めると、だんだんとこだわりを見せてくるものです。自分で空き箱などを持ってきてはえんぴつを入れて「ほら、いい感じでしょ!」と得意げにしていました。他の引き出しも同じように本人が入れたいものを入れる形で決めた事で、今では「ここにはこれを入れるの」と、両親に指導する姿が見られます。
このような姿を見てからは、引き出しの中は娘のプライベートだという考え方にして、引き出しの中のことは特に親は口を出さない事にしています。ごちゃっと入っていたとしても、引き出しに収まっていれば外に見えないのでOKです。
引き出し以外の籠類も、同様の考え方で入れるものを合意したら中身はお任せしています。
ラベリングは必須
こどもが一人でわかるラベリングを
整理収納アドバイザーのみなさんは「ラベリング大事ですよ!」とよくおっしゃると思います。
私は整理収納を学ぶまでは、ラベリングって事務所とか学校でやるものだし、なんだかインテリアを壊すような気もして全然やる気がありませんでした。
整理収納アドバイザーの資格を取ってからもあまり積極的にする気がなかったのですが(アドバイザーの皆さんすみません)、こどもスペースの収納でやってみるかー、と無印良品で買ってきた透明ふせんに描いて貼ってみることにしました。
娘はまだ十分に文字を読むことができないので、文字と一緒に絵を描いています。
せっかく「目的別」のグループ収納を行なったので、付箋も目的別に書いています。
※右側の「くるま」や「でんしゃ」はくるま遊び、でんしゃ遊びという意味です。
グループ収納によって娘が何かで遊びたい時にあちこちに必要なものを探すことがなくなり、
ラベリングによって「あれどこ?」「どこにしまうの?」がなくなりました。
結果、娘も私もストレスが減りました。グループ収納&ラベリング、恐るべしです。
(おまけ)ラベリングは何派?
ラベリングはテプラで作るべし!というような気合が入った方も多いようですね。最近では小さくてオシャレなテプラが増えていてびっくりです。その他にも、100均でオシャレなラベルも売っていますね。自分が好きな方法でラベリングを作成するのが一番だと思います。
ちなみに私は手書き派です。娘のために作るラベリングは絵とひらがなと英語で表記したいので大きめの紙で全てを書いています。大人しかみないようなものは、絵は無しで日本語と英語で表記しています。
貼りたいものが引き出しや瓶、綿麻の収納まで色々あるのでその度に合いそうなテープに記入したいので自分で書くのが一番楽だと思いました。なお、英語を書く理由はオシャレに見えそうだから、という単純な考えからです。
今後もラベリングを活用していきたいと思います。